広島解体店長が区画整理についてご説明いたします

2019.07.04

広島解体工事業者ハウスドクターの三島です。

区画整理とは、自治体が道路や公園などの公共施設の整備と同時に、個々の宅地の条件などを考慮しながら宅地の再配置を行うことです。
道路や公園などの用地と事業費の一部にあてるための土地である保留地を対象となった地区内の全ての土地所有者が少しずつ提供することを減歩、整理後の個々の宅地は換地となります。
整備することにより残りの土地(宅地)の利用価値を向上させる事業であるとされています。

無秩序に建物が建ち並んだり幅の狭い道路や木造老朽家屋が密集している街は、災害が発生したときに避難が難しかったり消防車や救急車が入りにくかったりして危険です。
区画整理はこのような状態を改善し安心して暮らせる街にするために、道路や公園を整備したり宅地の形を整えてそのすべてが道路に面するように配置するなど、土地をより利用しやすくする事業です。

土地所有者は土地区画整理事業後の宅地の面積が従前に比べて小さくなりますが、都市計画道路や公園等の公共施設の整備や宅地の整地により利用価値の高い宅地を得ることができます。

●仕組み

地区内に新たに必要となる道路や公園等の用地は、地区内の土地所有者が少しずつ出し合います。区画整理後の個々の宅地は、現在の宅地の位置・面積・環境・利用状況などに応じて適正に定められます。現在の土地に対する所有権・地上権・永小作権・賃借権などは換地へ移行します。

●効果

区画整理により、街が改善される効果があります。

・幹線道路や区画道路などの整備により、交通の利便性が高まる
・幹線道路では自動車と歩行者の交通が分離され安全性が向上する
・公園が整備され、子どもたちや年配者が安心できる
・上下水道やガスなどを一体的に整備することができる
・町名、町界、地番が整理され、配達や訪問が楽になる
・すべての宅地が公道に面し、街区が整う
・宅地が整形になり、有効利用できるようになる

●特徴

区域内において、道路・公園・排水施設等の公共施設の新設・改善と宅地の整備とを同時に行います。
道路や公園を単独で整備する手法と比較すると様々なメリットがあります。

・利用度の低い残地が生じない
・各宅地の利用しやすさの向上が公平である
・既存の道路との変則的な交差が生じない
・道路や下水道等を効率的に整備でき、手戻り工事を防止することができる

●区画整理にかかる費用負担

・移転に際して

自治体との打合せで移転計画を立て、必要に応じて建築物や工作物、立木などを仮換地先に移転する損失は補償されます。

・清算及び精算金

換地を設計する際に全ての換地を過不足なく配置することは現地の状況などにより技術的に困難で、定められる換地相互間にはある程度の不均衡が生じます。

これらの不均衡を是正するために交付・徴収する金銭が清算金です。

整理前の土地と整理後の土地をそれぞれ評価して、整理前の土地の価額が整理後の価額より多い時には精算金が交付され、 逆に整理前の土地の価額が整理後の価額より少ないときには精算金が徴収されます。

●区画整理は住民の反対があっても実施することができるか?

個人施行の場合は、事業施行地区内の権利者全員の同意が、組合施行の場合は地権者の2/3以上の同意があれば実施することができます。地方公共団体、公団等が施行する場合は、事業を開始する際に地権者の同意を特に確認する手続は法令に定められていません。しかし、説明会などが開かれ、地権者の理解と協力を呼びかけられます。

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