広島解体スタッフが家屋調査についてご説明いたします

2019.08.01

広島解体工事業者ハウスドクターの三島です。

家屋調査とは、解体や新築工事に際し近隣の家屋や工作物などに対して行う現況調査です。

鉄筋コンクリート造など頑丈な建物を解体する場合、近隣の住宅に解体工事の影響による破損等がないことを証明する目的で事前に行います。

新たな損傷など工事による影響の有無を確認するため工事前に行います。調査結果は「事前家屋調査報告書」として作成されます。

調査費用の相場は家屋1件あたり3万円前後が一般的です。

●家屋調査の目的

解体や新築工事に際して、近隣家屋の工事前の状態を写真に記録しておくことで施工業者、近隣住民双方の判断基準とし、何らかの問題が発生した場合、工事後のトラブル防止が目的です。

家屋調査をせずに解体工事が終了した後、近隣の方からコンクリートの床にヒビがはいったなどとクレームがきた場合、そのヒビが工事の振動で入ったものなのか、工事前からあったものなのかを証明することができず、その補修を施主が行わなければならなくなるなど、トラブルや追加の出費につながることもあります。

そのようなリスクを避けるため、工事前に近隣の住宅に説明してお願いをしたうえで、家屋の全景や、車庫・花壇などの工作物、必要に応じて内壁・天井などの亀裂や、柱・床などの傾斜を調査・撮影します。

調査しておいたことによって、近隣に生じた損害が明らかに解体工事によるものだと証明できた場合、その補修や補償が施主の負担になることはまずなくなります。

調査には近隣の方の協力も必要ですが、施主や近隣の方ともに調査によって回避できるリスクはとても大きなものとなります。

解体する建物が鉄筋コンクリート造の場合や、近隣の建物がコンクリート造など振動の影響を受ける可能性がある場合は、しっかりと家屋調査を行いましょう。

●家屋調査の対象となる調査項目

家屋の現状を正確に把握するため、建物外部やお住まいの方の許可を得た上で内部の調査も行い、点検箇所はすべて写真に収めます。

・家屋の全景
・内壁・外壁・天井の亀裂、隙間、破損、漏水跡など
・内外部のタイル部分の亀裂及び目地の状態
・建具の建付け状況
・柱、床などの傾斜測定
・基礎、土間部分の状況
・外溝(塀、擁壁、門扉)の損傷および傾斜
・土間の亀裂及び隙間
・その他、現在の家屋の状態

●家屋調査の調査範囲

上下水道工事など掘削に伴う道路工事の場合、施工する道路の沿道家屋が対象となります。

解体工事やマンションなどの建築工事の場合、工事の規模などによって異なります。

小規模工事では隣接する家屋が対象で、規模により1周り目~3周り目が目安となります。

●工事に伴う家屋調査の種類

工事着工前に行うのが、工事前家屋調査(事前調査)です。

工事完了後の家屋調査は幾つかの方法があり、それぞれ単独で行なう場合と組み合わせて行なう場合があります。

・聞き取り調査
・判別調査または目視確認
・工事前家屋調査に対する工事後家屋調査(事後調査 )

●工事(後)家屋調査の実施の時期

工事完了後に比較的早い時期に行なわれることもあり、解体工事や建築工事に適用されています。

工事完了後に一定期間置いてから行なわれることもあり、道路工事に適用されています。これは地盤の安定期間を考慮しての事です。

●家屋調査会社の選び方

調査会社の選定は任意(公共工事では、入札か任意)で行なわれています。

大切な自分の財産である家を守るため人任せにはできないという理由で、 最近は近隣の家主さんから家屋調査の依頼があります。

施工者と近隣、立場の違う双方がそれぞれ別々の調査会社に依頼することも、 近隣住民の方が希望する家屋調査会社を施工会社にリクエストすることもあるようです。

家屋調査の立会いを家主さんが専門家に依頼することもあります。

広島で解体工事を検討されている方はご連絡下さい。
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