広島解体組合が現地調査についてご説明いたします

2019.08.13

広島解体工事業者ハウスドクターの三島です。

解体工事を行う際の現地調査とは、解体工事の見積をつくるためには、建物の床面積や構造、敷地の立地条件や工事車両の進入路などを確認することです。

施主から見積もりの依頼を受けて、解体業者が現地で実測・調査を行います。

基本的には施主が立ち会って、壊す部分や残す部分などの要望を明確に伝えることにより、正確な見積もり書を作成することができます。

●現地調査での確認事項

【現場付近の道路】

現場付近の道路状況を確認することにより、実際に使用できる車両や重機の種類を選定することができます。
通学路があり交通量が多い場所などでは、交通誘導員の配置も検討する必要があります。
道路上で積み込み作業をするようであれば、道路使用許可の取得も必要です。

・車両の搬出入のルート
・道路の幅員・交通量・高低差(坂道の度合い)
・道路の損傷状況
・道路の通行規制(時間規制・車両制限・通行区分(一方通行等))
・通学路の有無、病院など医療機関の有無

【敷地や境界付近の状況】

隣地との境界を示す境界杭を確認することにより、そこにある塀がどちらの所有物なのかの判断ができます。
最近では自分の塀は自分の土地に積むことが多くなっていますが、以前は芯積みという隣と自分の土地をまたいだ中心に積んでいるケースも多くあり、費用も折半で出し合っていたようです。
電線や電柱の確認も重要で、隣の電線や電話線が解体する建物の壁を経由して引き込まれているケースもあります。

・電線や電柱の確認
・隣地との外構塀などの確認
・境界杭や鋲の確認
・敷地の高低差

【解体建物の状況】

建物の解体は高額な費用が掛かかるため、正確に計り取る必要があります。
スレート板やコロニアル・カラーベストと呼ばれている屋根や外壁材・軒天井の材料は、アスベスト(石綿)を練り込んで作った建材であるため、撤去時には細心の注意が必要です。
アスベストは処分費も高く梱包にも規定があり取り扱いが難しい廃棄物のため、使用の有無の確認をしっかりと行います。
建物の外周を測ることにより、面積を求めたり構造や屋根の高さを確認することで、養生シートの掛け高さの検討を行います。
重機の進入路に給排水管やガス管がある場合は作業に支障がある可能性もありますので、引き込み位置の確認も行います。

・屋根材の確認
・外壁材および軒天上材の確認
・構造の確認(木造・軽量鉄骨造・重量鉄骨造・CB造・RC造など)
・建物の高さ及び面積

【付帯物の状況】

建物に付帯している物の確認をします。
浄化槽などは埋められていることもありますが、築35年くらいの建物であれば過去に必ず使っていたと思われます。土間コンの補修具合やポンプ用のコンセントがあるかなどの状況から判断します。
ベランダやサンルームなどのサイズも計測を行います。

・屋根上の太陽熱温水器や発電器
・ベランダ
・サンルーム
・物置(建物一体のもの)
・浄化槽
・犬走りやポーチの土間コン
・上下水道やガスの引き込み位置

【庭の状況】

建て替えの場合、池は残すのか埋めるのか、残したい植木はあるか、古くなったブロック塀は撤去したいなど、要望を聞き取りながら調査を行います。

・植栽
・池
・井戸
・カーポートやバーゴラ
・庭石や敷石
・車庫の土間コン
・外周塀などの外構

●現地調査に掛かる時間

一般的な住宅で30坪の規模であれば、30分程度の時間で調査を行います。

建物の大きさや敷地の大きさによって、現地調査に掛かる時間は異なります。

一辺が10メートル四方の正方形の土地に木造2階建て30坪の住宅でしたら約30分、建物がそれより大きいか小さいかで多少の時間は異なりますが、約1時間程度の調査が多いです。

植木のことや塀のこと、建物内の家具やエアコンのことなどいろいろと相談や質問がある場合は、その分多めの時間を考えておきましょう。

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